フォーリン・アフェアーズ傑作選1922‐1999―アメリカとアジアの出会い〈上〉
| 他の本には見ることのできない臨場感 |
フォーリンアフェアーズ誌上に載った過去の論文を厳選し、掲載した本。過去において吉田茂が見据えた展望や、有名なX論文など、この本がなければ読むことのなかったであろう論文に触れることができる。
何よりもこの本を魅力的にさせているのが臨場感と緊迫感。それぞれの著者は冷戦をはじめとする各国間の緊張を目の当たりにし、内在する危機をリアルタイムで捉え、論じている。現代史に触れる際には通常歴史を概観する形で後に残った事実だけを語る本を頼りとしがちだが、こうした同時代的意識で書かれた著作を読んでみるのは大きな意義があるだろう。
| 題名は地味だが、すばらしい本 |
歴史的な論文集で、意外にすらすら読みやすい。戦前から戦後まで、超大国アメリカが日本やアジアをどう捕らえていたかが良くわかる本。フォーリンアフェアーズ論文の歴史の深さがにじみ出て、著者も驚くほど超大物ばかり。
1951年に書かれた吉田茂の論文(来るべき対日講和条約について)は、いろいろな意味で興味深い。
